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Hack Izumo第3期 DEMO Dayを開催!

Hack Izumo第3期 DEMO Dayを開催!

Co-Lift、TeacherTeacherの監修の元、東欧のITエンジニアが子育てに悩める保護者に寄り添うアプリケーションを開発。

外国人人材の活用や、子育ての社会課題に関心のある15社26名が観覧。

東欧のITエンジニアが社会課題を解決するハッカソン「Hack Izumo」のDEMO Dayを2024年10月31日に開催しました。15社26名の企業関係者が観覧しました。

開発環境は、新規事業開発に係るコンサルティングおよびソフトウェア開発サービスを提供するCo-Liftで開発中のローコード開発プラットフォームNodeblocksを特別に提供いただきます。Nodeblocksは、新たなウェブサービスを高速かつ低コストで開発できるローコード開発プラットフォームで、ユーザー管理や認証など、多くのウェブサービスで必要とされる機能があらかじめ部品化されていることが最大の特徴です。

また、今回の開発テーマは、困っている子どものために全国どこからでも通える無料のフリースクール「コンコン」を運営するTeacherTeacher様より、保護者が子育てに関する課題をご提供いただきました。

<チームAの課題>

「子どもと過ごした一日の終わりをHappyにしてくれる」アプリケーション

子どもの自信(自己肯定感や自己効力感)を引き出すためには良いところや成長したポイントを見つけて肯定的な言葉を投げかけ続けることが大切です。しかしながら、日々目まぐるしい生活を送る親たちにとって、それを意識し続けることは容易なことではありません。「子どもの日々の小さな変化に気づきにくい」「褒め方のバリエーションが広がらず、子どもにうまく伝わらない」「保護者の努力が評価される機会が少なく、自己肯定感や自己効力感が低下しがち」といった悩みを、保護者の皆様も一度は感じたことがあるかもしれません。こうした悩みを解決し、保護者のサポートをするアプリをイメージしたテーマです。

<チームBの課題>

子ども向けの困難克服ゲーミフィケーションアプリ

子どもが困難に直面したとき、その困難に向き合い乗り越えようとするためには「スモールステップ」の設計が重要です。しかしながら、保護者にとってこのスモールステップを適切に設定するのは容易ではありません。子どもが困難を抱える領域でその保護者が必ずしも専門的な知識があるわけではないことや、我が子への「出来てほしいという期待」と「今実際に出来ていること」の切り分けが、親だからこそ難しいということが起こります。コンピュータゲームでも、始めたばかりでいきなり最終ボスを倒すことはできないように、保護者や子どもが直面する課題を段階的に解決に導く「スモールステップ」をゲーミフィケーションしたアプリをイメージしたテーマです。

Hack Izumo第3期のキックオフの様子

DEMO Dayでは、企業15社26名、県外学生1名の参加があり、メモを取りながら東欧のエンジニアの発表に耳を傾けていました。

Demo Dayの会場の様子

<プロトタイプの発表>

チームA:子どもと過ごした一日の終わりをHappyにしてくれるアプリケーション

 「子どもと過ごした一日の終わりをHappyにしてくれるアプリケーション」の開発を担当したチームAは、「子ヒーロー」を開発しました。

エンジニアが発表している様子

 

 「子ヒーロー」のユニークな点はRPGゲーム感覚で、日々の小さな成長をRPGのレベルアップシステムで表現することです。

 子どもの各活動に応じたスキルレベルが設定され、努力の積み重ねが一目で分かるように設計されています。小さな成功や失敗も全てレベルアップに反映されるため、子どもが自分の成長を楽しみながら実感できます。

また、アプリ内のAIが各活動の点数に基づいたフィードバックを生成し、数値での評価基準に基づいた今日の進捗や毎日の成長に寄り添ったフィードバックを提供します。これにより、親が子どもを褒めるポイントが増え、成長を認める言葉が自然に出やすくなります。親の評価・支援に対するモチベーションも向上し、家庭内でのコミュニケーションが円滑に進むことが期待されます。

チームAが開発したソリューションの概要
チームAが開発したソリューションのデモ画面

「子ヒーロー」のデモアプリのQRコード

開発したエンジニアたちのコメント 

「今回開発したのはどちらかというと両親向けの物ですが、今後は子供が使う用のインターフェイスも整えていきたいと考えています。」

「ただフィードバックを出力するだけでなく、成果に対して表彰するアチーブメント機能も搭載しました。これにより子供の学習・挑戦意欲を長期的にします。」

チームB: 子ども向けの困難克服ゲーミフィケーションアプリ

「子ども向けの困難克服ゲーミフィケーションアプリ」のための開発を担当するチームBは、「GENKI NEST」を開発しました。

チームBの発表の様子

 「GENKI NEST」のユニークな点は、家族全員が簡単にアクセスできるプラットフォームを通して家族の時間を最適化し、日々のコミュニケーションや思い出を一つのプラットフォームで共有できるようにしたことです。

 家族の予定を一括管理し、日時が重複する予定を自動検出するスマートファミリーカレンダー、プライベートなファミリーグループチャット、イベントごとにタイムライン形式で保存できる思い出の写真ギャラリーといった機能により家族の時間をより充実させ、家族間のつながりを深めます。

一画面内ですべての機能を配置するなど、家族全員がアクセスしやすいデジタルハブを提供することで家族のスケジュール管理、思い出の共有、日々のコミュニケーションをスムーズにし、家族の絆を深めることが可能です。

チームBが開発したソリューションの概要

チームBが開発したソリューションのデモ画面

デモアプリのQRコード

開発したエンジニアたちのコメント

「カレンダーやギャラリーと連携し、家族の節目や幸せな瞬間を一緒に記録することで、LINEなど他のチャットアプリとは異なり、家族の絆をより深めることができると考えています。」

「ファミリーチャットは、Teacher Teacherのポッドキャストにインスパイアされ開発しました。祖父母の参加は、親がすべての問題に一人で向き合うのではなく、新しい視点で解決策を見つけるための良い機会となります。祖父母との交流自体が、家族生活の多くの課題の解決につながると信じています。」

【審査員からのコメント】

株式会社Co-lift 代表取締役 木下寛太様

「短期間でこんなに沢山のものが作れるのはすごいことだなと思いました。今回作っていただいたものはこのハッカソンの成果物としてだけで終わらせず、今回のテーマ通り子供たちがハッピーに過ごせるようなアプリとして繋がっていけばいいなと思っています。」

Teacher Teacher 代表取締役 秋山仁志様

「2〜3ヵ月前にPeople Cloudにお話しさせていただいた課題をしっかり形にしていただいて、実際にファーストステップとしてコミュニティで使わせていただけそうだと感じましたので、ぜひいいものにしていけたらなと思います。また、エンジニアとは三日間共同生活をさせていただき、頑張っている姿が見れたので良かったです。」

Teacher Teacher 福田遥様

「これらのアプリですごく救われる親御さんがいるのではないかと思いました。不登校はたまたま学校とマッチしなかったという事例が多いので、どのように家での時間を過ごすかということが重要だと考えています。

僕がデンマークにいたとき、デンマークでは不登校の概念がないとされていましたが、これは学校がホームスクーリングを認めていることで実質的に存在しないからです。しかし、実情としては頑張りたい気持ちを持つ子供はいても何をしていいかわからない、家庭に全部の責任がかかってしまい困っているということを伺いました。そういったことを踏まえて、世界的に見てもAIがアシストしてくれるアプリがあればすごく救われる家庭もあるのではないかと思いました。」

株式会社CNC(本社:島根県雲南市) 代表取締役 矢田明子様

「まずは出雲に最初のステップを踏みに来てくれたことにとても感動しました。エンジニアの技術については専門外ですが、開発にあたってアプリケーションにどういう気持ちを込めたのか、どんな風に頑張られたのか、というのはとてもよく伝わってきました。

受け入れる出雲市や企業側がこのチャンスをどのように生かすかとか、皆さんとどのように付き合っていくのか、というのもすごく重要だと思っていまして、今日ここに集まっておられる方以外にも出雲の人たちに沢山知ってもらいたいなと思いましたし、私自身も今日あったことをいろんな人にお話していきたいなとに思いました。

エンジニアの皆さんにはこれを縁に何度も出雲に来ていただきたいですし、ビジネスでもプライベートでも色んなコラボレーションができるのを楽しみにしています。」

株式会社モンスターラボグループ(本社:東京都渋谷区)代表取締役 鮄川 宏樹様

「とても印象的なプレゼンテーションでした。東欧の高度エンジニアが出雲に来てくれて生活の中で新しい人生を見つけてくれた、そしてPeople Cloudを通じて日本や出雲市の企業に受け入れられていくというのが起きれば、世界が変わるようなムーブメントを出雲市から起こしていけると個人的に感じています。エンジニアの皆さんには今回のhello,yaponiyaを通して素晴らしい活動をしていただいたと思います。ぜひ日本のメンバーにもシェアしていただいて、交流に繋げていただけたらなと思います。この先の皆さんのキャリアの形成を楽しみにしています。」

                                                             

交流会の様子

デモアプリの体験の様子

東欧のエンジニア、企業関係者、People Cloudスタッフの集合写真

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